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- 便潜血陽性・血便
こんな症状はありませんか?

- 便に赤い血が混じっている
- 真っ黒な便が出た
- トイレットペーパーや下着に血がつく
- 排便時に肛門に痛みがある
- 便に粘液が混じっている
- 下痢と血便が同時に起こっている
- 便潜血検査で陽性反応が出た など
血便と下血について
便に血が混じることを血便・下血と言います。どちらも便に血が混じっている状態に変わりないのですが、厳密には以下のように区別されます。
血便
赤い血(鮮血)が混じった状態で、便への血液付着から排泄までの時間が短いために赤い、あるいは赤黒い便が出ます。大腸や肛門など、下部消化管で出血が起きている場合に生じます。
下血
便への血液付着から排泄までの時間が長く、時間経過による血液の酸化が起こるために黒い便が出ます。食道や胃などの上部消化管で出血が起きている場合に生じます。
便潜血陽性について
便潜血検査が陽性の場合、精密検査を要します。精密検査の中で、最も良い(病気があるかないかを適切に判定できる:精度が高い)とされるのが大腸内視鏡検査です。厚生労働省も大腸内視鏡を受けることを推奨しています。バリウム検査は大腸内視鏡検査よりも精度が低いことが明らかとなっていまっす。便潜血陽性の時には、大腸がんの疑いがあります。実際、大腸がんの約30%以上が、大腸内視鏡検査をしたことでに発見され、そしてその中の約70%が早期がんであったと報告されています大腸がんは早期発見であれば、90%以上が治療による治癒が可能です。健診などで便潜血を指摘されたら、是非当院を受診していただきたいというのが、我々の強い思いです。
消化管からの出血の程度には差があるため、出血が多ければ一目で「血が混じっている」と分かるのですが、少量だと通常の便と見分けがつかない場合もあります。健康診断や大腸がん検診などで行われる便潜血検査は、こうした隠れた出血を発見するために行います。
便潜血陽性の多くは痔によるものですが、大腸がんや炎症性腸疾患などの重篤な消化器疾患が隠れていることもあるので、決して軽視してはいけません。便潜血陽性を指摘された場合は、必ず内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)による精密検査を受けましょう。
血便の状態と考えられる病気
一時的な出血は、痔などの良性疾患が原因であることも多いですが、継続的に血便が見られる場合や、以下のような症状がある場合は注意が必要です。お早めに板橋区仲宿にある胃と腸の板橋仲宿内科へご相談ください。
- 症状が2週間以上続く
- 大量の出血がある
- めまいや倦怠感を伴う
- 急激な体重減少がある
- 40歳以上で初めて血便を経験した など
鮮血便(真っ赤な便)
主に大腸や肛門付近からの出血で、血液が酸化する前に排出されるため鮮血色となります。
考えられる病気
- 痔(痔核・裂肛・痔ろう)
- 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)
- 大腸憩室出血
- 直腸がん(直腸ポリープ) など
暗赤色便(赤黒い便)
大腸や小腸からの出血で、ある程度時間が経過し酸化が進んだ血液が混じることで暗赤色になります。
考えられる病気
粘血便(赤いゼリー状の便)
粘液と血液が混じった状態で、「いちごゼリー状」のように形容されます。腸管の炎症を示唆します。
考えられる病気
黒色便・タール便(黒く粘り気のある便)
胃や十二指腸など上部消化管からの出血で、血液が完全に酸化し黒くなった状態です。真っ黒でドロッとした形状が特徴で、単に食べ物の影響を受けた黒い便とは異なります。
※コールタールやイカ墨のような色・形状の黒色便が該当します