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院長インタビュー
女性を大腸がんから救いたい
きめ細やかな配慮がかなえる“安心の内視鏡検査”
開業のきっかけは?
近年、大腸がんは増加傾向にあり、特に女性でその増加は顕著であり、女性のがんによる死亡数の第1位(2022年)になっています。しかし、女性にとって内視鏡検査、特に大腸内視鏡検査は「痛そう」「恥ずかしい」など心理的なハードルが高いこともあり、便潜血が陽性だったり便通の異常があったりするなど、大腸がんの可能性があってもなかなか検査まで至らないケースが多いのです。「内視鏡検査が不安」「どうしたら良いか分からない」「恥ずかしい:とお悩みの女性患者さんのために、女性でも安心して検査を受診できる場を提供したいと考え、開業を思い立ちました。
また、生まれ育った板橋区で地域貢献をしたいという思いも強くあります。内視鏡検査の普及に努め、地域全体のみなさまの健康増進に貢献できたらいいなと思っております。
クリニックならではの強みを教えてください
同じ女性として、女性特有の悩みや不安に共感できることが強みだと考えています。特に大腸カメラは、前処置の存在や検査時の羞恥心から、受診への抵抗を感じている患者さんも多くおられます。同じ女性として女性特有の症状や体調の変化を敏感に察知し、また生理時の対応など、その時々に応じて柔軟な対応を行いますので、安心して検査に臨んでいただけるはずです。
女性医師による内視鏡検査が実施可能な医療機関は限られていますので、これまで検査をためらっておられた方も、安心して当院にご相談いただければと思います。
患者さんと接する時に心がけていることは?
患者さんの不安を少しでも和らげることですね。特に内視鏡検査は不安を感じる方が多いので、検査前後の声かけを大切にしています。また、検査中も患者さんの様子を細かく観察し、必要に応じて検査の進め方を変える、お声がけする、背中をさするなどの心遣いも行っています。
小さな配慮かもしれませんが、患者さんの安心は機械や鎮静剤だけでは得られません。検査スタッフによる温かな心配りが、苦痛の少ない検査につながると信じています。常に患者さんの立場に立って、丁寧な説明と温かい対応を心がけています。
検査精度を上げつつ、受診のハードルは下げる
患者さんの利便性を考慮した高精度かつ快適な検査環境
内視鏡検査の特徴は?
当院の内視鏡は、オリンパス製の最先端の機能を有するモデルを導入しております。高解像度の描出が可能ですので、私自身の十数年にわたる内視鏡経験と組み合わせることで、病気の的確な鑑別を行います。
また、鎮静剤の活用や胃カメラの経鼻内視鏡対応、大腸カメラ時の炭酸ガス(CO2)送気などによる、検査時の苦痛軽減にも努めています。かつて内視鏡でつらい思いをされた方も、無理なく検査を受けていただけると思います。
さらに、当院では毎週土曜日と月2回の日曜日も診療を行っているのも特徴です。もちろん検査実施も可能ですので、お仕事などで平日にお時間が取れない方でも、週末のお時間を利用して無理なく気軽に内視鏡検査を受けていただけます。
内視鏡検査の重症性については?
胃がんや大腸がんなどの消化器がんは早期の段階では大部分の方で自覚症状がほとんど現れなので、症状がなくても定期的に内視鏡検査を行うことは消化器がんの早期発見に非常に役立ちます。その一方、たとえば大腸がんの初期症状として、便秘や血便が見られることもあります。特に女性患者さんの場合は、いつもの便秘や痔だと思い込んでしまって大腸がんの発見が遅れるケースも多いため、医師としては「痔だと自己判断しないで!」と、声を大にして言いたいところです。
血便が見られる際や、便潜血検査で陽性反応が出た場合は、必ず内視鏡検査を受けていただきたいと思います。検査でがんの可能性を否定できればそれに越したことはありません。そして、消化器がんは、早期発見であれば治療が十分に可能です。もし、痔が判明した場合でも、近隣医療機関との連携のもとで迅速な治療へとおつなげいたします。
健康増進から予防医療まで
トータルケアを実現する環境づくり
その他のクリニックの環境は?
内視鏡前の用意時間に利用する専用トイレを設けて患者さんのプライバシーに配慮しています。前処置は院内・ご自宅のどちらでも可能ですので、ご都合に応じてご選択いただけます。
そのほかにもエコー検査装置やレントゲン装置、骨粗しょう症診断装置などを備えており、内科疾患に対する幅広い対応が可能です。HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)測定器も導入していますので、糖尿病の迅速な診断と的確な管理が可能です。
また、付近に提携駐車場があり、院内はバリアフリー設計を採用しておりますので、患者さんの通院のしやすさにも最大限の配慮をしています。
自費診療の内容は?
当院では、保険診療に加えて、患者さんのニーズに応じた自費診療行える治療も多数ご用意しています。ビタミン注射や水素吸入、腸内洗浄などがありますので、体調管理や美容目的でのご相談も歓迎いたします。これらは予防医療の観点からも重要で、日々の健康維持にお役立ていただけると考えています。
特に注目していただきたいのが腸内洗浄です。これは腸内環境を整えることで、便秘の改善や肌質の向上などの様々な効果が期待できます。腸内環境を整えるサプリのご提案も行っておりますので、いわゆる腸活の一環として、ぜひお気軽にご検討いただければと思います。
腎臓の異常を見逃さない、諦めない
専門医が実現する国内トップレベルの腎臓病対策
腎臓内科への専門性も特徴ですよね?
当院のもう1人の医師である今澤俊之ドクターは、腎臓内科診療のスペシャリストです。腎臓病全般の診療はもちろんのこと(当院では透析設備は有していないため、透析は行えません)、難病指定の腎臓病(IgA腎症、ネフローゼ症候群、顕微鏡滝多発血管炎など)や、さらに遺伝性腎疾患の診療にも高い専門性を持っており、全国から相談が寄せられるほどです。また、千葉県の腎疾患対策責任者(千葉県慢性腎臓病重症化予防対策部会 部会長)としての経験も豊富で、幅広い知識と経験を生かした診療を行っています。
腎臓病は、ほとんどのケースで症状があることはないです。最近の調査では成人の5人に1人が腎臓病であることがわかっています。腎臓病が知らず知らずのうちに進行すると重症化し、透析治療が必要になって生活に大きな支障をきたすほか、脳卒中や心疾患を発症する危険やそれらにより死亡してしまう危険要因にもなることが明らかになっています。
俊之ドクターの専門性を生かし、腎臓病の早期診断から治療まで、きめ細やかな対応を心がけています。県健診で、腎機能が低下している、蛋白尿が出ていると指摘があった際には、症状が無くても、受診をしていただき、正確な診断を行い、治療の必要性を判断しましょう。そうすることで、自らの健康を保っていきましょう。
腎臓病診療ではどのようなアプローチをしますか?
腎臓病診療において重視しているのは、早期診断と早期の適切な治療です。慢性腎臓病は成人の五人に一人が罹患すると言われるほど頻度の高い疾患ですが、初期には自覚症状はありません。早期発見のための唯一の糸口となるのが、健康診断や定期的な検査ですので、少しでも気になる点があれば、症状がなくても受診をおすすめしています。
早い段階で適切な治療を始めることで、腎臓病の進行抑制と合併症の発症の危険を軽減することができます。当院では、患者さんお一人おひとりの状態に合わせた適切な治療をご提供します。
※ 大学病院等の基幹病院との太いパイプもあるので、入院検査・治療が必要と判断した場合などは、それらの医療機関と適切に連携し対応させていただきます。
地域の皆様の人生に寄り添うクリニック
板橋区役所前から健康への第一歩を
最後に患者さんへのメッセージをお願いします
胃がんや大腸がんなどの消化器がんは、早期発見が非常に重要です。「気づいたら進行していた」ということがないように、定期的な検査をおすすめします。
私たちは、生まれ育った板橋の地で、地域の皆様の健康に貢献したいという思いで当院を開設しました。内視鏡検査は敷居が高いと感じる方も多いかもしれませんが、当院ではその心理的ハードルを少しでも下げ、皆様が受けやすい環境づくりに努めています。
地域の皆様の健康を守るパートナーとして、気軽に受診していただける雰囲気づくりに努めてまいります。病気の検査や治療だけでなく、日々の健康や美容などのお悩みにも対応できるように、医療サービスの幅を増やしていきたいです。健康についてのご相談事がございましたら、どうぞお気軽に胃と腸の板橋仲宿内科にお越しください。