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腎機能異常とは?

腎臓は体内の老廃物を排泄し、水分やミネラルのバランスを調整する重要な臓器です。健康な腎臓は1分間に約100mlの血液をろ過しますが、この能力(糸球体ろ過量:GFR)が低下すると腎機能異常(腎機能障害)と診断されます。
一般的に、腎機能が正常の60%未満(糸球体ろ過量(GFR)が60 ml/分)の状態が3ヶ月以上続く場合、慢性腎臓病(CKD)と診断されます。CKDは進行すると様々な健康障害を引き起こす可能性があるため、早期発見と適切な管理が重要です。
健診で腎機能の異常を指摘されたら
腎臓は「沈黙の臓器」と言われるほど自覚症状がほとんど現れないのが特徴です。CKDの状態になっても無症状であることが多く、機能低下が進行しておおよそ30%以下(糸球体ろ過量(GFR)が30 ml/分)になってようやく症状が現れるようになることもあります。
自覚症状がなくても、腎機能異常は検査の数値として現れます。健康診断等で腎機能障害(GFR値低下)を指摘された場合は、放置せずに当院にご相談ください。
腎機能異常によるリスク・症状
腎臓は、全身の様々な組織に影響を与えています。そのため、腎機能の異常は以下のような合併症のリスクを高めます。
- 心臓病(心筋梗塞、狭心症)
- 脳卒中(脳出血、脳梗塞)
- 死亡 など
また、腎機能が低下して正常の30%以下になると、以下のような症状が現れることがあります。上述のように、これらの症状が起きている場合は、腎機能の低下が進んだ状態ですので、これらの症状が出る前に治療を始めることが望まれます。
- 高血圧
- むくみ(急激なむくみ)
- 貧血
- 骨粗しょう症
- 疲労感や倦怠感
- 吐き気や食欲不振 など